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こはるねこ日和

3才の息子と8才の猫とオットと暮らす、ワーキングマザー2年生のこはるねこです。家庭と仕事の両立、がんばります!

夏の日。近所の奥さまとの立ち話に思うこと。

こんにちは。こはるねこです。
 

昭和8年生まれのかくしゃくとした、ご近所の奥さまと、先日、立ち話(にしては長く、30分以上お話を聞いてました)して、印象に残ったことがありました。

 
奥さまが小さかった頃、住んでいた街が空襲を受けたそうです。
 

以下、奥さまのお話しされたことです。

飛行機に乗っているアメリカ兵の顔が見えたのよ。海に逃げた同級生は亡くなったけど、海岸の松林に隠れて難を逃れたの。
 
焼けて崩れ落ちた家に帰ったら、置いておいたジャガイモが炎で黒焦げになっていて、それを食べたの。大切なお雛様が燃えて、人形の手足がバラバラになってしまって、しばらく怖くてマネキンが見られなくなったわ。
 
夜、東京の空襲が見えて、思わず「きれいね」と言ったら母に「なんてこと言うの!戦争なのよ!むごいことなのよ!」と言われて頬をひっぱたかれたわ。(え?空襲が見えたんですか?)そうそう、見えたの。今みたいに高い建物がなかったから。
 
ずーっと後になって、たまたま東京で知り合った同年代のお友だちが、戦争の頃、横浜に住んでいてね。東京の空襲が見えて、「きれいね」と洩らしたら、お兄さんに叩かれた、と話してくれたわ。私とおんなじ経験したのね。
 

当たり前を当たり前と思わない。

こはるねこの両親は地方出身で、祖父母も地方在住だったため、戦争体験の話はほとんど聞いたことがありませんでした。修学旅行で行った広島で被爆した方のお話なら聞いたことがあります。
 
実は、大人になってから、戦争の話を聞いたのは初めてでした。自分にこどもが生まれた今、先日のように、身近に戦争を体験した方の話を聞くと、考えさせられますね。当時のことを、80才を過ぎても、彼女は鮮明に覚えているんです。まるで、昨日のことを話すような口振りでした。
 
空襲が(遠くから見ると)きれいだった、という回想には驚きました。不謹慎だとご本人も自覚されていました。でも、無垢な少女がそんな感想を持ってしまうことが、戦争や空襲のむごさや哀しさを、別の側面から炙り出しているように感じました。
 
こどもだったからこその呟きだったのか。その時、空襲にさらされている人々への眼差し(想像力)が欠落してしまうほどの美しさだったのか。彼女だって、空襲を体験していたのに。気を抜くと、すぐさま傍観者になってしまうんですね。戦争って哀しい、と感じました。
 
息子が同じことを言ったら、わたくしもひっぱたくと思います。彼女のお母さまはどんな気持ちだったのかな。
 
こどもの頃に聞く戦争の話と子を持ってから聞かせてもらう戦争体験は、印象が全く異なるんですね。本当は大人こそ、聞かせてもらうべき話なのかもしれません。
 
こどもが成長して見る世界はどんなふうなんだろう。今の当たり前は、未来ではもしかしたら、当たり前ではないのかもしれない。
 
息子にもいつか、彼女の話を本人から語っていただきたいなぁ。だからこれからもずっとお元気でいてほしい。
 
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ご近所の方からのおすそ分け。今年は梨も桃も瑞々しくて甘くて美味しい!たくさん食べられて、幸せです。いただきものの果物だからこそ、毎日1.2個ペースで新鮮なうちにがぶがぶ食べます。あぁ、幸せ。
 
30年後の息子は、家族と平和に桃をかじっているかしら。そうだといいな、と思う夏の日でした。
 
読んでくださってありがとうございます。
 
おしまい。